研修・教育
専攻医体験談(森山 禎之先生/心臓外科)
関東圏を中心に有力な関連病院が数多くあります
森山 禎之先生
前期外勤地:東京都
東大外科プログラムに決めた理由
関東圏を中心に有力な関連病院が数多くあり、その中で外科研修を望んでいたこと、プログラム終了後は東大への入局を決めていたことです。
二年半年の関連病院での一般外科研修は外科医の下地の形成、内科にはない外科特有の考え方などを学ぶために大切な期間です。この期間を良い病院で学ぶこと、良い指導医のもとで勉強することは大事なことだと私は考えます。
東大病院心臓外科は優れた病院、診療科としてWorld’s Best Specialized Hospitals 2022で世界8位、国内最高位と評価されました。入局は他の外科プログラム終了後にでも可能ですが、半年間の東大病院での研修で環境に早い時期から慣れることと、早い時期から人との関わりを持つことは大きな利点になると考え、東京大学外科プログラムに決めました。
東大プログラムに決めるにあたり、心配だった点。プログラムの欠点。
入局が遅くなることが心配でした。また、心血管系外科志望者にとっては一般外科研修を行う各関連病院で血管領域の手術を行えるのか、 事前に分かればより良いプログラムになると思います。
前期外勤の研修の状況
病棟業務や手術、救急対応や当直等の業務を行っていました。
医師看護師他職種ともに非常に親しみやすく、働き心地が大変良かったです。研修は大変有意義でした。
専門診療科ローテーション形式ではなく、消化器外科と末梢血管と腹部大血管を扱う外科に二年半年所属しました。ただし、現在は消化器外科と血管領域が分かれているという話も聞きましたので現在の状況とは異なる可能性があります。
前期研修中の手術数:483例(執刀症例数260例)。
執刀症例: 大腸癌手術(腹腔鏡、開腹)、胃癌手術(腹腔鏡、開腹)、乳癌手術(全摘、部分切除)、末梢血管手術(内シャント造設術、上腕動脈表在化)、大血管手術(腹部大動脈人工血管置換術 分枝再建あり/なし)
研修医の先生にメッセージ
前期研修をどのように行うのかを決めることは、実際に研修して初めて分かることもあるため、手軽に得られる情報だけではどの病院で働くことが最善か判断の難しい部分もあります。そのような場合には労力はかさみますが、実際に病院を見学し、そこで働く人にそこでの実情を確認することが一番だと考えます。それが東大病院外科プログラムであれ、それ以外であれ同様です。
プログラムを決める手立ての一つとしていただけましたら幸いです。