東京大学外科専門研修連携施設
外科専門研修医にとって最も大事な研修は、連携施設での外科専門研修です。
大学病院での外科研修は、診断・治療の方針決定や周術期管理などの習得が中心となり、扱う疾患も高度な手術ばかりでhemo・hernia・appeといった外科医としての最初の修練に適した手術は稀にしかありません。そこで、東大外科専門研修プログラムでは、3年間のほとんどを症例豊富な地域の一般病院(連携施設)で研修します。
連携施設の殆どは各地域の中核病院であり、そこでの修練により、一般外科・消化器外科が扱う基本的な疾患の執刀医を相当数経験することができ、外科専門医を取得することが可能になります。
東京大学外科(旧第一外科、旧第二外科、旧第三外科、旧胸部外科、小児外科)では、従来各科が個別に繋がりを持っていた関連施設の垣根を取り払い、専門医取得に向けた修練に適した施設を集め、連携施設として協力頂いています。あくまで専門医育成のための派遣ですので、従来の医局制度でありがちな「手術は全くないけど誰かが行かないと・・・」というような派遣は行っていません。
平成29年度の研修からは、小児外科や心臓外科、呼吸器外科などの専門施設も加わりました。これは、不足しがちな領域の研修を補ったり、将来のサブスペシャリティ分野の研修へとスムーズに移行できるようにするための配慮です。最初からこれらの施設に派遣されるということはありません。