研修・教育

専門研修制度

東大外科専門研修プログラムは、初期臨床研修終了後から3年間で外科専門医の取得を目指します。
原則として半年間を大学病院で勤務し、残りの2年半を連携施設で研修します。
連携施設で長い期間研修していただき、より多くの手術を経験することができます。

初期研修が東京大学病院の場合

初期研修が東京大学病院の場合
初期研修が東京大学病院の場合

初期研修が他院(東京大学病院以外)の場合

初期研修が他院(東京大学病院以外)の場合
初期研修が他院(東京大学病院以外)の場合

プログラムの主な特徴

1. 豊富な症例

地域の中核病院での研修がメインとなるため、豊富な症例を経験することができます。3年間で外科学会の専門医取得に必要な症例数の経験が可能です。

各専攻医の経験症例数
各専攻医の経験症例数

外科専門医の取得のために術者として120例、助手として350例の経験が必要ですが、3年の研修により十分な症例を経験することが可能です。

平均的な手術件数(中央値)
症例 術者 助手
虫垂 28例 5例
ヘルニア 50例 8例
乳腺 18例 25例
胆嚢(胆道) 30例 18例
胃十二指腸 17例 20例
結腸・直腸 35例 40例
鏡視下手術 25例 38例

(2013 外科専門研修修了者アンケート)

食道・膵臓・肝臓の術者の経験も!

連携病院で研修した先生の経験数の一例(2016年から3年間)
症例 術者 (うち腹腔鏡)
胃十二指腸 29例 2例
結腸・直腸 72例 46例
肝切除術 4例 -
胆嚢(胆道) 59例 43例
膵頭十二指腸切除 3例 -
全手術症例 366例 -

2. 最先端の研究

大学では最先端の医療研究、手術に触れることができます。研修終了後は、大学院進学、学位取得、留学も可能です。

3. 大きなネットワーク

東大外科の同窓会は約1200名。診療科の枠を超えた交流が可能です。また都内・関東近県を中心に、地域病院から各種センター病院まで数多くの関連病院があり、将来様々な働き方が可能です。

4. 入局は研修後

一般外科の研修を終えた後に、入局する制度です。
自分の専門臓器を決めていない場合、実際の外科診療を経験してから、進路を選択できます。

5. 多様な研修医

東大に限らず、全国の大学の卒業生を受け入れています。近年は専門研修医の半数以上が他大学出身です。また、女性外科医も増えてきています。当然ながら、出身大学等で派遣先や待遇、研修機会が差別されるようなことはありません。

外科専門研修医の出身大学(2017~2019年)
外科専門研修医の出身大学(2017~2019年)

6. 応募状況

専門研修医の応募状況(定員:30名)
専門研修医の応募状況(定員:30名)

7. 連携病院の決定について

連携病院は専攻医の先生方の希望に基づいて決定します。全員が第一希望の病院で研修できるわけではありませんが、なるべく第3希望以内の病院で研修できるようにしています。

マッチングの順位
希望順位 2020年度 2021年度 2022年度
第一希望 5名 10名 6名
第二希望 6名 3名 3名
第三希望 4名 0名 0名

集計結果の記録が残っている2020年度以降の実績では、第3希望以内の病院で研修できています。

注意事項
  • 4年目以降の医師の方へ
    3年目以外の医師であっても受け入れています。他院で研修した人、他の科から外科に転向したい人、ご相談ください。
  • 5年目以降の医師で、既に一般外科研修は終了している方、さらなる専門性を高めたい方、大学院に進学したい方など、東大外科にこれから入局したいという方の病院見学や相談も受け付けています。病院見学のページからお申し込みください。
  • 医学生の方へ
    説明会・施設見学は、2年目の初期臨床研修医以外でも、医学部生も参加可能です。

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